新しい月を迎えて

ホサナとうたえ

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

こどものすきなともはどなた
こどものすきなイエスさまよ
ホサナとうたえ ホサナとうたえ
子どものすきなイエスさまを
(こどもさんびかより)

四月一日は冷たい雨の一日でした。とても印象深い始まりの日です。
この春、24名の新入園の方をお迎えし、新しい一年が始まります。
「ホサナ」という言葉は、万歳!主よお救いくださいということばで、イエスさまを迎える人たちが叫んだ言葉です。

新年度にわたしたちは皆さんを喜んでお迎えします。それと同時に神さまはキリストの愛に触れるように子ども、わたしたち大人も招いてくれているのです。
今年度、礼拝を水曜日の9時30分から、としました。
神さまが整えてくださったホールにて、参加される皆さんを待つ形に変えました。
イエスさまが愛をもって仕えたように、わたしたちは神さまから託された大切な子どもに、そして、ご家族の方みなさんに仕える思いで、丁寧にお預かりさせていただきます。

この保育園は、保育士、栄養士、調理師、事務のものも総じて、「保育者」と呼んでいます。
お子さんとのはじまりを共にさせていただきますこと、保育者一同喜んでいます。

新しいあゆみも皆さんのお声をお聞かせくださいますように。

今日はカレースープだったよ

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

給食室からタブレットで知らされる「きょうのこんだて、おやつ」を見ながら、子どもたちが自分の食事の様子を紹介する姿が微笑ましいです。
「今日はカレースープだったよ。豆腐が入っていて、おいしかった。」
「おはなのかたちをしたにんじん、たべられたんだ。」
保育園では、子どもに食べることの大切さについて折に触れて伝えつづけています。

「毎日、子どもが保育園でのお昼ごはんの話をおいしそうにしてくれるので、私もとても楽しみにしていました。実際に食べてみて、120%満足です。子どもがうらやましい!」
保育者体験に参加された保護者の楽しみの一つは、給食を食べることにあるようです。

園での一日は、夢中になって遊び、お腹が空いた頃にお昼ごはんの良い匂いがしてきて、喜んで席について感謝していただくという流れです。
ご家庭の生活に合わせて、お昼ごはんの時間にも柔軟に対応しています。
献立会議の際、三月のばら組からのリクエストメニューの多さに驚きました。
それだけ、卒園の子どもが保育園の給食に思いを寄せてくれていることもわかります。
栄養士や調理師も保育者の一員として、子どもの育ちに深く関わり、喜びにつながっています。

この年度も、大きな事故や怪我から守られ、無事に歩みを終えようとしています。
皆さんのお支えにより、温かく豊かな環境が整い、それぞれが新たな思いを抱き、祈りながら歩みを進めていきます。

気の置けない存在になるから

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

卒園したご家庭とばったりお目にかかる機会がありました。
近況を伺いつつ、保育園時代の面影を思い出してよい時間です。
子どもの成長は早く、保護者の方は変わらない様子で、「あの頃」を懐かしんで昔話に花が咲きます。

「苦労も多かったけど、楽しいこともたくさんありましたよね。卒園して十年経った今でも〇〇ちゃんと△ちゃんの家族でよく集まってます。」
保育園の保護者のつながりは、とても深く、長く続くことを知ります。
なぜでしょうか。

おそらくは、ご家庭ごとの子育ての喜びと課題があり、それを一緒に乗り越えたある意味同志のような関係として、気の置けない存在になるからだろうと想像します。

今年度は、親子交流会やプレイデイ、クリスマスなど、企画を通して皆さんの語らいの機会をできるだけ多く、と意識しておりました。
今月もクラスごとに保護者懇談会を開催します。

皆さんが顔と顔をあわせて、毎日の子育ての中で感じておられることを是非忌憚なくお話しいただければと思います。
私たちも皆さんの喜びを聴かせていただきつつ、新しい取り組みへの学びとさせていただきます。

クラスの「今」に心を寄せて

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

年末年始と土、日曜日で、九連休というご家庭も多かったようです。

心あたたまるクリスマス会を経て、ご家庭で喜びの期間を長くすごすことができたからでしょうか。
新年最初の子どもたちの笑顔の中に、すごく満たされたものを感じています。

昨年十二月は恵みの多いクリスマスを保護者の皆様と味わうことができました。
膝元から離れてステージに上がり、みんなで「おほしがひかる」を踊ってくれた乳児クラス。
かわいいうさぎに、三匹のやぎやトロルたち。
ばら組のページェントも、お互いに支え合う様子が随所に見られ、一つの大きな行事を乗り越えて、お互いを思う気持ちが一段と深くなったのではないかと感じています。

今年、普段の保育では、それぞれの生活や遊びのペースがあり、「みんなで一緒に」ということよりも、「子どもたち一人一人がやりたいと思うことを大切にしよう」とした毎日でした。
そこでクリスマス会をどのようにすごそうか、保育者間で思いが巡りました。

お家での練習に立ち会われたこともありまして、ますます当日に向けて、ご家庭ごと思いが深まったのだろうと思います。
各ご家庭ともクラスの「今」に心を寄せていただきました。
ありがとうございました。

保護者の皆様とも礼拝を共にささげました。
喜びのクリスマスの意味を集まった皆様と知り、思いを一つにすることができました。
良い祝いの時でした。

励ましのご意見、心あたたまるエピソードもたくさんいただきましたこと、感謝申し上げます。

シャベルをマイクがわりに

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

待降節からクリスマスへ―。

各クラスともクリスマス会の当日に向けて、備えの時を過ごしながら、喜びの時を少しずつ温めているのだと実感しています。
ばら組の子どもたちは降誕劇(クリスマスページェント)をささげます。
配役が決まり、台本が渡され、練習が進んでいます。
今日は園庭の砂場にて、シャベルをマイクがわりに自分のパートを口ずさんで遊ぶ子どもの姿がありました。
とても楽しみにしています。

乳児クラスはペープサートの中で、すみれ組とゆり組は礼拝のお話の中で主イエスの降誕の出来事に触れます。
このクリスマスは誰の祝いかという問いかけがあります。
「サンタクロース?」
「わかった!イエスさまのたんじょうびだから、あかちゃんイエスさま?」
子どもたちから、そういう声がありそうです。

皆さんにお知らせしたいのは、クリスマスは、その知らせを聴いた一人一人のお祝いであるということです。

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。御子を信じる者が一人も滅びないで永遠の命を得るためである。
(ヨハネによる福音書三章十六節)

クリスマスの喜びを知る子どもたちに、保護者の方お一人お一人に、わたしたち保育者もまた、この出来事が「このわたし」に与えられた恵みであると心から信じることができますように。

クリスマスおめでとうございます。
2024年も無事に過ごすことができました。ひとえにこの保育園に関わってくださった皆様のお支えによるものです。感謝しています。

こっちのおいもをひっぱるのをてつだってー

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

十一月一日、ばら組の子どもたちと秋晴れの畑ですごしました。
お弁当のご用意ありがとうございました。
毎年、わたしたちの園の芋掘りは観光農園でなく、実際の農家の方の広大な畑に伺って、育った芋をつるごと引き抜くところから始めます。
今年もベニアズマの成育が良く、このところの雨を経て、さらに大きくなったとのことでした。
長いつるを引っ張って、いくつもつながった色鮮やかなさつまいもが顔を出します。
「だれか~、こっちのおいもをひっぱるのをてつだってー」
生まれたばかりの赤ちゃんを抱えるように掘り当てた芋を大切に抱えている姿が印象的でした。
「そっちは、よその家の畑ですよー!」
気がついたら、子どもたちは夢中になり、隣の畝(うね)まで掘り進めるほどでした。
園庭でも公園でも体験できない時間を、保育者と共に味わいました。
自然の中です。芋づるを持ち上げるたびに当たり前のように大きな虫や蛙、カナヘビもあらわれます。
ひとりの子がぽつりとこう言いました。
「この畑にはたくさん虫がいるっていうことは、お芋たちもさみしくないよね」
大人からはなかなか出てこない表現ですよね。感動をおぼえます。
子どもたちの心の中には、虫には虫の、芋には芋の豊かな物語があります。
目に見えない世界を子どもたちが見ていることに気づかされつつ、秋の収穫に感謝するひと月をすごします。

〇〇組さん、おかわりのごはんたりないそうです

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

風が心地よく感じられるようになりました。

今夏は屋上に人工芝を敷きました。
最近、涼しい日を選んで、0歳児クラスの子たちも屋上へ行き、這い這いですごし、秋の高くて広い空を見上げる機会がありました。
「きもちいいねー」と子どもの声が聴こえてくるようなそんな笑顔と共にすごしています。

次はいよいよ四人乗りのお散歩バギーにも挑戦し、少しずつ戸外の様子も味わえるようにしたいと思います。
幼児クラスも散歩先や園庭で秋の実りをみつけたり、木々の香りを感じたりと外に出ることの楽しみがますます増えていきます。

「たのまれていた枝をひろってきたよー」
散歩から帰った四歳児クラスの子が早速公園からお土産を届けてくれました。
めいっぱい身体を動かしたからでしょうか、給食室から「〇〇組さん、おかわりのごはんたりないそうです」と内線が職員室まで聞こえてきます。

この秋、第三平和保育園は新しく絵本の部屋を作りました。
「保育園にいる間に良い本に出会ってもらいたい」との願いから職員室で保管していた絵本をいつでも手に取れる環境にしました。
皆さんの中にも、思い入れのある一冊があるのではないでしょうか。ぜひお知らせください。

これからは、保育者からのおすすめの本や季節に合わせた絵本を紹介し、よい時間を過ごせる機会を増やしていくことを考えています。
読書の秋にあわせて、子どもたちの世界が広がっていきます。

この夏は

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

この夏は、各クラスとも涼しい部屋の中でたくさんの体験をしました。
心と身体が満たされたのでしょうか、ばら組の子どもたちから、「しあわせだね~」との言葉が聞かれ、満足した様子にわたしたちもほっとしています。

この季節、保育者養成校より、実習生を迎えています。
今の保育の一番新しい学びを座学にて学んでおられる方の子どもを見るまなざしにこちらも襟元を正される思いがします。
学生の方々は卒業して、資格が得られるとすぐに保育者としての歩みが始まります。
ご家庭でお子さんが与えられて、すぐにママ、パパと呼ばれるように保育者として立てられると「先生」と呼ばれます。

子どもと関係を気づき、保育者となるには、ご家庭と共に一つ一つ時間をかけて、経験を積み上げていく必要があります。
若い保育者の魂を思い、あたたかく迎えていただきたいと願っています。
また、ばら組の保護者の方の保育へのご参加に感謝しています。

たくさんの子どもたちに囲まれ、楽しかったと伝えてくださったご家族の笑顔が印象的でした。
一日の様子や子どもたちと大切にしていることを、深く知っていただく機会があり、うれしく思います。
クラスごとの企画にも、積極的にご参加いただき、活動の中から気づきのことをお知らせください。
大人と子どもとたくさんの喜びを共に、といつも願っています。

五感を使って

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

記録的な暑さの中、子どもたちは夏を全身で楽しんでいます。
今年は、屋上に広めの人工芝を敷き、上からミスト、下から噴水が出るようにして、楽しみもたくさん味わってもらえるようにしています。
園庭では、築山にブルーシートを敷いて、簡易のウォータースライダーにして遊んでいます。
水遊びの楽しさは涼をとるだけではなく、その水に触れる感触や「水を流す」「かける」「汲む」など、体験を通して、表現される言葉を知る機会でもあります。
あらためて、保育園はあそびという行いを通して、さまざまなことを五感を使って自分のものとする場所なのだと教えられます。

水のことと言えば、先日は濁り水の影響で、皆様には多くのご不便をおかけしました。
調理設備への影響はもちろんのこと、一時的にトイレが流れなくなった時間があり、慌てて、バケツやらペールに水をはったり、非常用のトイレの凝固剤を準備したり、災害時さながらの対応に迫られました。
幸いにして、当園はスムーズな復旧に至りましたが、普段当たり前のように使っている水道に不具合があると、保育園の生活にもこれほどまでに影響するのか、と保育者一同考えさせられました。
利用時間の調整、家庭保育の協力にも感謝申し上げます。

バツグンに

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

梅雨明けを待たず、暑い夏が始まりましたね。
そんな中、今朝は玄関で、
「きょうはバツグンにあついね」
と元気に保育園へ入ってくる子がいました。
「なんて素敵な表現」と思わずニンマリしてしまいました。この暑さをも喜びと感じていると励ましを受けました。
 
この夏も水あそびにむけて、準備を進めています。
屋上、一階テラス、園庭と各所で涼をとりながら、思い思いに水遊びを楽しんでほしいと願っています。
 
さて、第三平和保育園の幼児クラスは、館内を使って、「毎日の生活をクラスにかかわらず一緒に楽しもう」というコンセプトのもと、主活動の時間は縦割りのグループですごすことを始めていきます。
具体的には、すみれ、ゆり、ばら組が自分たちで遊ぶ場所を選び、あそびを通して、つながりを持てる機会を増やしていこうとしています。
毎日が、どの子どもにとっても「きょうもたのしかったね」と言って、笑顔で保護者の方のお迎えを待つことができるように、企画を立てていきます。
 
先日は、うさぎ組、ばら組の親子交流会、ゆり組のプレイデイと、平日開催の行事に心を寄せてくださり、ありがとうございます。
また、行事を終えて、多くの感想やご意見をいただきました。
保育者たちが皆様の言葉に励まされ、胸を熱くしました。これからの取り組みの力となります。

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