見えないところを心に留める

だいさんへいわ 新しい月を迎えて

 ある日の絵本コーナーでのこと、頻回に救急車が園の前を通り過ぎました。
 ちいさいクラスの子が「ピーポー!ピーポ!」と教えてくれます。保育者はそれを聴いて、「そうだね。救急車、いったねー。」と声を掛けます。
 その時、一緒にいた大きいクラスの子がそこで、「おだいじにー」とつぶやきました。
 「病気の人を乗せて急いで病院に連れて行くんだよ。おだいじに。」
 サイレンの伝えている意味や病やけがのことをご家庭で話してくださっているのだと教えられる思いです。
 わたしたちもいつも保育園の中で見えないところを心に留めることを大事にしたいと思います。

 8月―。報道で目にする戦火の状況が子どもたちにどのように映っているかと心痛みます。
 平和を求めるこの月に平和保育園の中で、自分ができる平和とは何かを子どもたちと考えるひと月にしたいものです。
 日頃から、「お互いを大切に、仲良くすごしましょう」と約束を伝えつつも、簡単なことではありません。誰かが創り出す平和でなく、一人一人が自ら平和を育むことができるように願います。
 あらそいの種ではなく、喜びの種を蒔くことができるように、子どもたちとすごしていきます。

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