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だいさんへいわ 新しい月を迎えて
2023年3月1日
桜のつぼみも膨らみ、一気に春めいてきました。
4月の頃は這い這いですごしていたひよこクラスの子どもたちも、今では自分たちの靴をもって、力強い足どりで園庭に向かいます。
園庭に出ますと大きいクラスの子どもたち同士で、さんびか「ちいさいいのちが」を歌いながら、園庭の地面を掘り起こして、虫たちが目を覚ますのを楽しみにしている姿に、こちらもうれしくなります。
目に見えない大切な世界に子どもたちが目を向けている。私たちが日ごろ子どもと共に心にとめたい点です。
先日のおやこ交流会でのこと、お子さんと並んで立った保護者の方が自己紹介でこうおっしゃられました。
「この子の好きなところは、私のことを好きと言ってくれるところです。」
思わず拍手をしてしまいました。
親子でお互いに響き合っているという尊さに、保育者は励まされました。
今月は、ばら組27名が卒園を迎えます。
この保育園も生まれて6年。よい出会いが与えられ、保育者も子どもも共に育まれたことに感謝しています。
「この子たちにできるだろうか」
行事の企画や日常の保育者の提案に、何度心配し、その後に自分の想像力の未熟さを思い知らされたか、わかりません。
この保育園を心の拠り所として、元気にはばたいていってほしいと願います。
残りのひと月も、その日一日を丁寧にすごしていきます。
春の穏やかさの中に今年度を無事に終える感謝を思って止みません。
皆様、本当に一年間お支えをいただき、ありがとうございました。
みことば
2023年3月1日
☆2月の聖句

テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5章16~18節
悲しいとき、辛いときにも喜ぶことができるでしょうか。
自分一人では、とても難しいことだと思います。
神さまと共にあって、いつも喜ぶことができます。
※卒園式の際には一年間の聖句を暗唱します。
だいさんへいわ 新しい月を迎えて
2023年2月1日
季節の暦のとおり、先月には厳しい寒さがきて、今週あたりから少しずつ春の兆しが見えてきました。これからは陽の暖かさにほっとする日も多くなりますね。
小春日和の築山にひよこ組、うさぎ組さんがうれしそうに登ったり下りたりしています。
先日、ばら組さんが下のクラスの子どもたちのために、出前コンサートをしてくれました。保育者に聞いたところ、おんがくの時間に教わったダンスとさんびかを自分たちから進んで見せたいと伝えてきたそうです。
「園長先生もよかったら、見に来られますか」と大人のようなお誘いかけに、うれしい思いで参加させていただきました。自信をもって披露したその姿に、しっかりと心が育っているのだと安心しました。
保護者の皆様には先日の個人面談にて、貴重なお時間を頂戴しました。ありがとうございました。日頃、送り迎えの短い時間ではうかがい知れないお家での様子やご苦労などを聴かせていただきました。多くの励ましの言葉もいただき、感謝です。
「家庭ではどうしてもスマホに頼ってしまいます」
多くのご家庭のご意見でした。デジタル社会にあって、スマートフォンは欠かせないものです。
保育園の生活の中では、今のところデジタルなものに触れる機会はありませんが、やがて、そうも言っていられない時代がくるかもしれません。
次のおやこ交流会では、「おやこで喜びをご一緒に」ということがテーマになっています。是非、子どもたちの日頃の活き活きとした姿をご覧いただくと共にお家の方も一緒になって、楽しい時間をすごしていただきたいと願っています。
保護者の方同士も、直接お話が弾むと良いと願います。
マスク越しでの交わりが続きますが、少しでもお互いを知る機会になりますように
みことば
2023年2月1日
☆2月の聖句

ヤコブの手紙 1章22節
神さまの言葉をただ聞くだけではなく、聞いた人の心から発せられる言葉によって、互いに愛を表すことが大切です。
だいさんへいわ 新しい月を迎えて
2023年1月1日
笑顔から良い時間をご家族ですごされ、心が満たされていることを感じます。
このところ新語「タイパ(タイムパフォーマンス・時間対効果)」のことをよく耳にします。
かけた時間の中でいかに満足が得られるか。会議の効率化や趣味などに意識されるようです。
保育園の営みも効率化の波が来ています。ICTを活用した記録の提出や出欠管理など、子どもたちに直接関わらない部分をいかに効率的にして、子どもの育ちに向き合う時間に充てられるかということを考えるようになりました。
一方、保育現場にて、子どもと関わることに時間の基準を当てはめていくのは難しく感じます。大切なことは子どもに流れている時間で考えるということだと思います。
今の子どもの様子をよく見て、よく考える。一人ひとりの子どもの育ちを焦らずにじっくり待ちたいと思います。本年もおうちの方皆様と共に子どもの育ちを喜びとする毎日を過ごしてまいります。
これまでと変わらぬお支えをよろしくお願い申し上げます。
みことば
2023年1月1日
☆1月の聖句

エフェソの信徒への手紙六章一〇節
幼子のように周りの力に依って生きるものこそ、主によって強くされるのです。この点でいうと自分の力に依り頼む私たちの方が弱いものであると実感します。
だいさんへいわ 新しい月を迎えて
2022年12月1日
クリスマスまでの4週間をアドヴェント(待降節)といいます。聖書の時代に救い主の到来を長い間待ったことが起源になっています。保育園ではアドヴェントカレンダーを飾り、一日一日数えて過ごします。
この時期には乳児クラスもアドヴェント礼拝をして、聖書のお話を聞いています。心に留めたいのは、クリスマスの出来事は小さいもの、貧しいもの、自分ではどうすることもできない暗闇を抱えているものにこそ与えられる喜びであるということです。
神さまの前では、私たちも子どもの一人だとされます。
ですから、保護者の方にもこの喜びの日を知っていただくために、少しずつ飾りを増やし、子どもからおうちの方に伝わるものを大切にしたいと思います。
クリスマス会でばら組はページェント(降誕劇)をささげます。
子どもたちは自分の役を演じることで2000年前の出来事を体験します。
そして、わたしたちはそれを見ることにより、神さまから自分に与えられた恵みとして、味わいます。
聖書に「今日、ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカによる福音書 2章11節)とあるとおり、他の誰でもなく、このわたしのために救い主が生まれてくださった…。
職員もお家の方もご一緒に子どもから教えていただく機会。それもクリスマスの喜びの一つであると確信しています。クリスマスおめでとうございます。
みことば
2022年12月1日
☆12月の聖句

ヨハネによる福音書 1章5節
私たち一人一人の心の中の神さまはよく知っておられます。
アドヴェントクランツに明かりが灯るように、わたしたちの心にも暖かな光が与えられます。
おすすめの図書
2022年12月1日
 |
ウクライナ民話
エウゲーニー・M・ラチョフ絵
うちだ りさこ訳
福音館書店 |
「だれだい てぶくろにすんでいるのは」
「てぶくろ」より
だいさんへいわ 新しい月を迎えて
2022年11月1日
色鮮やかな紅葉がうれしい季節です。
今年も無事にプレイデイを終えることができました。
ゆり組、ばら組のプレイデイでは、子どもと保護者の方で何度も目を合わせ、手を振り、喜びの姿を表してくれました。
思い起こせば幼いころお家の方と離れがたく泣いていた時期もありました。しかし、この日、目に見えない親子の心の距離は近く、安らかさが確かにあった…。
送迎時のみ許された親御さんと共にある姿は、私たちが子どもたち一人一人を深く知る意味でも豊かな時間となりました。
今回、残念なことにすべての方に直に見ていただくことが叶いませんでした。ひと月の間は映像を通して、一端をご覧いただきますように。
さて、11月に入り収穫感謝礼拝をささげます。命を得させてくださる神さまの愛に私たちは「ありがとう」という言葉と共に過ごします。
今年はじっさいに口にする野菜をならべ、色や形、重さや香りを感じながら礼拝をささげます。
午後にはそれをそのまま野菜ビュッフェにして、いただこうと決めました。
そのものの味、それぞれが持っている風味、個性。
私たちもまた、神様につくられた違いを思います。
違いのひとつひとつをも大切にする体験を通して、いよいよ待降節、クリスマスへと向かいます。
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